![]() (C)1996 バンダイビジュアル/オフィス北野 |
CAST |
| INTRODUCTION |
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当日いきなりの台詞変更やアドリブは北野組ではフツー。スタッフはアセリながらも対応するが、俳優、しかも新人には大問題。演技歴では先輩の金子が「一瞬、頭が白くなった」のに対し、春にスカウトされたばかりの安藤の方は、「アセろうにもアセるモトがない」。 |
| STORY |
| 懐かしい顔をシンジ(安藤政信)は見つけた。高校時代の同級性マサル(金子 賢)だ。いつも、何するのも一緒。腕っ節の強いマサルが兄貴分で、シンジはその尻について歩いていた。 あの頃、ふたりがいちばん熱中したのは自転車の曲乗りだ。シンジがハンドルに後ろ向きに乗ってペダルを漕ぎ、マサルが荷台にまたがって舵を取る。コツはふたりの息をぴったり合わせること。そうやって校庭に描いた軌跡のように、ふたりの道はいつまでも切れることなく続くとばかり思っていた。 ふたりは二流進学校の落ちこぼれだ。それなりに自覚はあるが、担任(森本レオ)やほかの教師からお荷物扱いされれば気分はムカつく。だからマサルとシンジは自由気ままに振る舞った。なじみの喫茶店でまず一服。看板娘のサチコ(大家由祐子)に色目をつかうヒロシ(柏谷享助)にちゃちゃを入れ、気分が乗れば学校へ向かう。ほうきで作った "先公人形" を屋上から吊るし、キザな若手教師の自慢の新車を焼け焦げにしたり、暇つぶしのネタには困らない。といってもふたりは、弱い者いじめの番長グループにお仕置したりして、どこか普通のツッパリじゃない。 冬、大学入試が近づき、授業もテクニック重視の実戦型に変わって、ハジかれる一方のマサルとシンジ。いつものようにカツアゲでメシ代を稼ぎ、いい気分で入ったラーメン屋で、ふたりは先客のヤクザ(寺島 進)に絡まれた。あわや喧嘩のところを貫祿でさばいた若頭(石橋 凌)に、マサルは尊敬の眼差しを浮かべる。 ある夜、以前カツアゲした高校生から呼び出しがかかり、ふたりで指定の場所へ着くとスリムで小柄な若い男が現れ、次の瞬間マサルは左ストレートを食らって舗道に延びていた。呆然と立ち尽くすシンジ・・・。マサルが姿を消したのはその翌朝だ。取り残されたシンジは寂しくてたまらない。家を訪ねても、喫茶店にも、屋上にも、もちろん教室にも、マサルの姿はない・・・。 卒業式の日、自転車置き場でシンジはマサルから声をかけられた。ハデな赤のジャージでシャドウ・ボクシング(本人はカッコいいつもりだろうが、腰が入らずサマになっていない)。自転車で伴走したシンジは、マサルに言われるままジムに入門した。 数ヶ月後、シンジは前座戦でデビューを飾り、やがて挑戦者の資格を得た。会長(山谷初男)が、軽快なフットワークでジャブを繰り出すシンジを食い入るように見つめている。トレーナー(重久剛一)がまずシンジのセンスを見抜き、コーチが口説き、以来ジムをあげてチャンピオン候補に育て上げてきたのだ。ふたりを追って入門した番長グループが目に入るが、ジムにはどこにもマサルの姿はない。いつも後ろにつき従っていたシンジにランニングで追い抜かれ、遊び半分のスパーリングで鮮やかなカウンターを食らって以来、マサルは姿を消したのだ。 あの時会ったヤクザの世界に飛び込んでいたのだ・・・・・ |
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