![]() [題字:本人] |
9月5日 夜
| 5日深夜。 食事を終えて部屋に戻る。 ワインとステーキで満腹になり、日誌を書こうとパソコンを開いてしばし原稿作業。かなりおもしろくてひとりでニヤニヤ。 30分ほどでちょっと気分転換しようと風呂に入る。 シャワーを浴びて足を洗おうとして片足を上げていると足がすべった。あっ、と思ったのでバスタブの脇のガラス戸に手を付いた。 手を付いたガラス戸はそのままギーっとドアのように開き、そのままの態勢で転倒。陶器でできたバスタブのへりに思いっきりわき腹を痛打する。 腰を支点にして、跳ねあがった足の反動に遠心力が加わった気がした。 バスタブの底でうずくまりしばし動けず。 なんとかベットまで這ってたどり着く。 息をすると背中がパキパキと異音がするので骨折したようである。 とはいえフルチンの泡まみれでは誰も呼べず、気合で身体を洗い、海外担当の臼居君を呼ぶ。 ホテルに言って、ドクターが往診に来てくれた。 背中の触診で激痛、「ブロークン。」 骨折とのこと。 1本は折れているが他は今のところはわからないという。 わき腹をサポーターで固めるために起きあがるがあまりの痛さに冷や汗をかいて失神しそうになるが、痛み止めの注射が痛くて目が覚める。 ドクターの支えで横になり、そのままの態勢で朝まで。 寝返りなど全く不可能。ピクリとも動かせない。 寝たきり老人の床ずれの感覚をフランスで味わうとは思わなかった。 明日またドクターが来て今後の帰国についての話をすることになる。 |
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| [イラスト:本人] | |
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